魚の目があって
歩いていると痛くてしょうがない…
パンプスを履いて歩いていると
すぐに脱ぎたくなってしまうほど痛い…
そんな経験はありませんか?
ブライトフットには
魚の目にお悩みの方が
とても多く訪れます。
魚の目はどうして
度々できてしまうのでしょうか?
今日は原因・取り方・予防法について
お伝えします。
魚の目とは?
魚の目は「さかなの目」に似ているため
このように呼ばれます。
魚の目の正式名称は「鶏眼(けいがん)」と言います。
実際の魚の目は
魚や鳥のクリッとした目に
よく似ています。
魚の目が痛い理由
魚の目を踏んで歩いた時の痛みは
「小石を踏んで歩いた時のような痛み」と
表現されることがあります。
魚の目がない方には
とてもわかりやすい表現ですね。
魚の目は角質増殖した芯が
皮膚の奥へと入り込み
真皮という肌の一番下の層まで達し
神経を圧迫するため痛みが出ます。
魚の目の芯とは?
芯はまさに魚の目の中心部分。
目のように見える場所です。
魚の目の芯は
角質が増えてできたものなので
それ自体に神経は通っていません。
サロンケアする際
「削って痛みはないですか?」
と聞かれますが
痛みが出ることはありません。
魚の目の原因と成長する理由
魚の目は体を守る防御反応として作られ
圧迫や摩擦が繰り返し起こることが
原因です。
足裏や指の間にできることが多く
体重が乗り圧迫を受けやすい部分や
靴の摩擦によって成長します。
サロンにくる方で多い理由は
・足と靴の形があっていない
・歩行時の体重のバランスが悪い
・先の尖った靴を好んでよく履く
・足の骨格が崩れている
このような状態です。
魚の目ってうつるの?
魚の目はいろんなところに
移ってしまうのか?
家族に移ったりしないの?
と不安になることはありませんか?
魚の目は角質増殖できたもので
菌が繁殖したものではありません。
細菌があると繁殖して
人に移してしまうこともありますが
魚の目自体は触ってうつることはありません。
しかし魚の目を触りすぎて
傷ができてしまった場合、
その傷から細菌が侵入して
繁殖してしまうケースがあります。
魚の目と間違いやすいイボ
この細菌が繁殖してできるものが
イボです。
見た目では魚の目と間違いやすいですが
明らかな違いは「うつるかどうか」です。
イボにもいろいろな種類がありますが
足にできやすいものは
・尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
・ミルメシア
があります。
削ったりすると
感染が広がることがあります。
見分けることが難しいので
自己処理する前に
専門家に相談するといいでしょう。
魚の目を放置すると
魚の目は長年ある方の方が
大きさ・硬さ・芯が深いことがあります。
最初は浅かった芯が
やがて真皮層に達し
痛みが出てくる。
すると痛みを我慢しようと
重心のバランスを
無意識に変えてしまうのです。
その後、魚の目の芯の周りに
黄色い角質ができ
だんだんと盛り上がってきます。
飛び出た魚の目と角質は
さらに圧迫や摩擦を受けやすくなり
どんどん大きくなってしまうのです。
先ほどお話しした
・足と靴の形があっていない
・歩行時の体重のバランスが悪い
・先の尖った靴を好んでよく履く
・足の骨格が崩れている
この条件に当てはまる方は
放置すると靴が履けないような痛みに
変わることがあるので注意してください。
魚の目と角質が成長する意外な理由
魚の目が成長したり
放置すると痛みが強くなることがある、と
お伝えしてきました。
しかし、これらの直接的な要因の他に
間接的に角質が増える原因があります。
それは「足の冷え」です。
足の冷えに悩まされている女性は
8割にものぼると言われています。
また冷房のせいで夏の冷えに悩む女性も
なんと7割もいるそうです。
角質と冷えは一見
なんの関連もないように感じますが、
血行が悪くなると新陳代謝が悪くなり
本来、垢となってはがれ落ちる角質が
皮膚の上に溜まっていくのです。
肌の再生サイクル正常化
再生サイクル=皮膚のターンオーバー
とも言います。
通常28日周期に訪れますが
足裏は3ヶ月ほどかかります。
体重を支えるからこそ
足裏は皮膚の層が厚くできているのです。
ターンオーバーを正常にする働きも
保湿の効果です。
肌の再生サイクルを正常に保つには
保湿ケアは欠かせません。
肌の再生サイクルが正常でないと
角質が自然に剥がれることもありません。
すると魚の目の周りについた角質も
蓄積されていってしまうのです。
魚の目の取り方
とはいえ、再生サイクルを正常に戻すには
およそ3ヶ月間。
痛みがある方には長い期間ですよね。
そんな方は次の方法を
試してみてください。
自分でできる魚の目ケア
自分でできる魚の目ケアとして
市販薬で治す方法があります。
一般的に知られているのが
「スピール膏」や「ウオノメコロリ」など
貼るタイプの薬です。
これらの市販薬はサリチル酸という
角質を柔らかくする成分が含まれており
貼って数日経つと効果があらわれます。
皮膚科でも処方される物なので
上手く使えば安全にケアができます。
魚の目の薬、注意点
注意しなければいけないのは
「薬を貼る範囲」
痛い芯を柔らかくしてくれますが
それは周辺のきれいな皮膚も同様です。
魚の目ができる部分は
常に体重がかかるため薬がずれやすく
健康な皮膚を傷つけることがあります。
また、繰り返し薬を使うことで
慢性的に皮膚が柔らかい状態になり
細菌が入り込みやすくもなります。
用法・用量を正しく守って
使用することが大切です。
やってはいけない魚の目ケア
薬を正しく使っていても
芯が取りきれないからといって
カッターやハサミで
芯をえぐろうとする方がいます。
最初にお話しした通り、
肌の再生を待たなければ
全ての芯は取りきれません。
カッターやハサミのケアは
衛生的にもお勧めできませんし
悪化するケースもあります。
刃物についた雑菌が皮膚の中へ侵入し
化膿することもありますので
絶対にやめてください。
フットケアサロンの魚の目ケア
フットケアサロンの魚の目ケアは
まずフットケアマシンで
芯を除去するところから始めます。
機械の先端を短時間で効率よく削れるよう
魚の目の大きさによって付け替えます。
芯を削り取ったら
なめらかなさわり心地になるよう
表面をフットケアやすりで整えます。
芯を削った後は
クレーターのように穴があきます。
お肌の再生とともに削った穴は
自然と再生されますので
ご安心ください。
魚の目の予防
繰り返し魚の目を作らないためには
根本的な改善が必要です。
魚の目に痛みがない方も予防になります。
次の方法をホームケアとして
取り入れてみてくださいね。
足の体操
多くの方は足裏のアーチの崩れが
足トラブルを招いています。
これは魚の目だけではなく
足裏にできる角質・たこ、
巻き爪の原因にもなっています。
根本的な改善としては
自分の足裏のアーチを取り戻すこと。
そのためには
足のトレーニングが必要です。
足の体操にはいくつか種類があります。
よく知られているのが
タオルギャザーという
足の指でタオルを手繰り寄せる方法です。
しかし…
この方法は実は
難易度がとても高い体操なのです。
足のアーチが崩れている方は
まずは基本の体操からはじめましょう。
基本の足の体操
基本となる足の体操は
グーパー体操です。
足の指を思いっきり開いて、
閉じる(握る)。
これを繰り返します。
とても地味な動きですが
効果は絶大です。
筋肉トレーニングと同じですので
3ヶ月くらい毎日行うように
心がけてくだい。
1日でたくさんやろうとしなくて
大丈夫です。
まずは続けることが大切なので
苦ではなく続けられるタイミングや回数を
ご自身で決めてみましょう。
サロンのお客様は
・湯船に浸かりながら行う
・寝る前に足を保湿しながら行う
このどちらかがやりやすいそうです。
パー体操のコツ
グーパー体操にはコツがあります。
まずパーの動きをしてみてください。
本来足裏のアーチの崩れがない方は
指がまっすぐ伸び、全ての指が
真横に開いた状態になります。
しかし、足裏のアーチが崩れている方は
・指はまっすぐ伸びるが、
全ての指が開かない
・指はまっすぐ伸びるが、
指が上に反っている
・指が開かない
大きく分けてこのいづれかに
当てはまります。
パー体操の目標は
「指がまっすぐ伸び、全ての指が
真横に開いた状態」です。
難しい場合は
手で広げながら行っても良いでしょう。
まずは足に動きを覚えさせることが
大切です。
グー体操のコツ
次はグーの動きをしてみてください。
しっかり指が丸まった状態に
なっていますか?
グー体操はパー体操のように
段階はほとんどありません。
グー体操の目標は
「関節がポコポコと浮き出ること」です。
浮き出る関節はここです。
グーをした時に浮き出ていますか?
浮き出ていない場合は
握る筋肉がうまく
使えていないのかもしれません。
関節が浮き出ることを目標に
続けてみてくださいね。
インソールを使う
足裏のアーチを取り戻す根本的な改善策は
やはり自分の足にアーチを作ることです。
先ほどからお伝えしているグーパー体操は
その基本となる動きですが
デメリットは効果を感じるまでに
時間がかかること。
確実な方法ではありますが
長年の足トラブルを
短期間で改善することはできません。
そんな時頼りになるアイテムが
インソールです。
インソールを使うことで
足裏のアーチを取り戻し
重心のバランスの崩れを
改善することができます。
パンプスのインソール
女性の中には仕事で
必ずパンプスを履かなければならない方も
いますよね。
足トラブルの痛みが強い方には
パンプス用インソールの使用を
お勧めしています。
パンプス用は部分的に補うものが
ほとんどです。
かかとからつま先まで入れてしまうと
足のスペースが少なくなり
足が浮きやすくなってしまうからです。
スニーカーのインソール
逆にスニーカーのような紐靴タイプは
かかとからつま先までのインソールの方が
ずれにくく使いやすいです。
ただ運動時に履く靴は
運動に合わせたものを選ばないと
足裏の筋肉を痛める原因にもなりますので
必ずプロに相談して買いましょう。
靴のプロ、シューフィッターさんに
相談するおがお勧めです。
足のアーチを取り戻すアイテム
他にも足裏のアーチを取り戻すアイテムが
いくつかあります。
・サポーター
・靴下
・室内履き
などなど。
これらを体操やインソールと併用するのも
お勧めです。
また、足裏のアーチを取り戻すための
テーピングもありますが
肌がかぶれやすい方には
お勧めできません。
またご自身でできる環境にない場合は
サポーターの方が着脱が簡単で
使いやすいでしょう。
魚の目パッドとは?
魚の目の痛みが強い時に使用する
ドーナッツ型のパッドもあります。
以前は痛みが強い時の対処法として
お勧めしていましたが
今はあまりお勧めすることが
なくなりました。
使用したことのあるお客様の中で
痛みが強くなったという方が
いたからです。
魚の目パッドで悪化した理由
魚の目ができる箇所は
体重が非常にかかりやすい場所や
靴での圧迫を受けやすい部分です。
中心がくり抜かれたような形のパッドは
魚の目の芯が地面に当たらないように
穴に沿うように貼り付けます。
すると最も痛い部分に
刺激が入らないので
痛くないというわけです。
しかし、1日中貼っていると
魚の目の芯の周りが
押さえつけられるようになり、
芯に刺激は入らなくても
周りの皮膚のつっぱり感から痛む…
という方が続出しました。
魚の目パッドは対処法としては有効ですが
使用時間を考えないといけません。
また、魚の目パッドの穴と
魚の目の大きさが同じくらいでないと
使えません。
使用できる人も限定されることが
デメリットです。
まとめ
・魚の目の原因は
圧迫や摩擦が繰り返し起きること
・魚の目は市販薬で取れるが
使用法、使用時間には十分注意すること
・自分でのケアが難しい方は自己流ケアを
続けずプロに相談すること
・魚の目の予防は
足裏のアーチを取り戻すことと
毎日の保湿で皮膚の柔軟性を保つこと
魚の目の痛みから解放されて
快適な毎日を過ごしてくださいね。